マーチンと勝率と期待値
必勝法のように言われるマーチンゲールの別名は「必負法」です。資金の問題や最終的に負けた時にダメージの大きさからこの別名がついています。
負ける金額が指数関数で増えていくので相当危険な取引方法であることを理解しましょう。
ハイローオーストラリアのスプレッドなしでトレードした場合
勝率54%で3連敗する可能性は「0.46×0.46×0.46 = 0.0973」となり、10%以下となります。つまり、3回までマーチンでトレードして1セットとすると勝率は90%以上となります。
まるで聖杯のような勝率ですが、ここで考えるべきことが期待値です。
0.54(勝率)×1.85(ペイアウト) = 0.999
となり、期待値が1を下回ります。
期待値が1を下回った場合、いかなるマネーマネジメントを行っても繰り返し行った場合の収益はマイナスとなります。
つまり、勝率が54%以下である限りマーチンゲール法による賭け方をすれば収支はマイナスです。
具体的に計算をしていきましょう。
3連敗の時に必要となる賭け金を計算します。
1.85×A > 2 となるためのAは1.09以上となることを考慮して3回分のマーチンを計算すると以下のようになる。
1回目 | 1000 | 850 | |
2回目 | 2200 | 1870 | 870 |
3回目 | 4800 | 4080 | 880 |
3回までに勝てば約850円増える。3回までに勝てなければ8000円負ける計算となる。
10セットの中で9勝1敗となった場合の損益は
880円×9回 = 7920円
となり、1回の負け8000円分を回収できなくなることが分かる。
今回マーチンの中で最大利益となる880円と甘めの計算をしてもトータルで負ける計算となります。
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